離職率8.2%に低下

 厚生労働省が28日に発表した2011年上半期(1~6月)の

雇用動向調査によると、労働者全体のうち事業所から退職したり

解雇されたりした離職者の割合(離職率)は8・2%となり、前年

同期比で0・3ポイント低下した。低下は2期連続で、1996年以来

の低水準。東日本大震災の影響で雇用環境が悪化し、職を変える

労働者が増えなかったとみられる。 転職も含め新たに仕事に

就いた就職者の割合(入職率)も0・2ポイント低下し、8・2%

だった。転職による入職者は25万人減の201万人で、転職による

入職率は4・5%と、99年以来の低水準にとどまった。 調査は

昨年7月、全国1万4969事業所を対象に実施し、1万237事業所

から回答を得た。

日本経済新聞