パートの社会保険拡大

 パート労働者への社会保険の適用拡大をめぐって、厚生労働省は

高齢者医療費の拠出金などについて負担軽減策の導入を検討する。

パートが多い外食や流通業などが対象で、拠出金の負担増の大半を

健康保険組合などの加入者全員で肩代わりする枠組み。大企業健保の

負担が相対的に増えるのは確実とみられ、反発が広がりそうだ。

 政府・民主党は社会保障と税の一体改革で、45万人のパートを企業健保や

厚生年金に加入させることを決めた。パートの加入で高齢者医療の拠出金や

介護納付金が膨らみ、外食や流通業の健保では医療負担が大幅に増える。

このため、厚労省は2016年4月の社会保険の適用拡大に合わせて軽減策

を導入する。3月末に関連法案を今国会に提出する。 拠出金などは

各健保が加入者数に応じ負担。厚労省の検討案では、月収が9万8000円

以下のパートらについては負担を1~2割にとどめる。軽減された分は大企業

の健保や中小企業の協会けんぽ、公務員の共済組合の加入者が肩代わりする。

大企業の健保の加入者は約3000万人で、計算上は1人当たり年1000円

程度の負担増が生じる。パートへの適用拡大で会社員の妻が健保から抜ける

ケースも想定されるが、大企業を中心に負担を迫られる健保の方が多いとみられる。

 民主党は厚労省案の大枠を了承済み。厚労省は水面下で経団連や

健康保険組合連合会への説明に入っている。これらの団体は厚労省案に

反発しているが厚労省は3月末に法案を提出する構えだ。

日本経済新聞