診療報酬の不正受給さらに豊岡会50億円

 医療法人「豊岡会グループ」(本部・愛知県豊橋市)が昨年までの

5年間で、傘下の病院などを通じて過去最大の計50億円超の診療報酬を

不正に受給していたことが20日、関係者の話でわかった。同会を巡っては

昨年10月、介護報酬約23億円の不正受給が明らかになったばかり。

不正受給総額は今回を合わせ80億円近くにのぼるという。巨額の

不正受給が長年見過ごされていた事態を重視、厚生労働省は同日まで

に実態解明に向け調査に乗り出した。社会保障費の負担増の是非が

国会で審議される中、国による診療報酬のチェック体制の不備について

改めて問題になりそうだ。 関係者によると、豊岡会は、愛知、静岡両県

にある傘下の病院で看護師数を水増しするなどして厚労省が定める基準

を満たした医療体制に見せかけ、本来より高い入院料を保険者に請求。

少なくとも過去5年間で、計50億円超を不正に受給していたという。

同会も内部調査を進めており、近く結果を公表する。 過去の診療報酬の

不正受給では、2000年に行政処分を受けた福岡県内の病院グループ

による計約19億7千万円が最大。今年2月には静岡県熱海市の

「熱海温泉病院」(運営母体が破産申請)が過去5年で計約20億円を

不正に受け取っていたことも判明した。 豊岡会を巡っては昨年10月、

過去5年間で介護報酬約23億円を不正受給していたことが判明。

愛知県などが患者の受け入れの一時停止を命じるなどの行政処分を

行った。同会は保険者である自治体に約23億円の全額を返還すると

発表している。

日本経済新聞