厚生年金基金の運用担当9割「素人」

 厚生労働省は、厚生年金基金に関する実態調査(3月1日時点)

の結果を公表した。資産の運用を担当する役職員の9割が運用

業務経験のない「素人」だったことが分かった。役職員に天下り

している国家公務員OBは721人(うち旧社会保険庁、厚労省

出身者689人)で、09年5月の調査(646人)より75人増えた

ほか、厚労省が役員の公募を求めた10年9月以降に役員が

任期を迎えた200基金中、実際に公募をしたのは37基金に

とどまることも判明した。公募実施は37基金

 調査はAIJ投資顧問の年金消失問題を受けて、3月1日時点で

存在する581基金を対象に実施した。運用体制を回答したのは

558基金。運用に携わる役職員は総数2065人だが、88%の

1826人は運用業務の経験がない。7割の基金は運用コンサル

タントを採用していなかった。558基金中AIJに委託したことのある

のは88基金だった。厚労省は、09年12月の旧社保庁廃止に

伴って多くの退職者が再就職先に厚年基金を選んだとみている。

 同省は各基金に公募要請が徹底されていないことについて、

30日に改めて公募実施を求める。

毎日新聞