公的年金が12年度8.8兆円取り崩し

公的年金資金を運用する年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)は2日、

年金給付のために積立金の一部を取り崩す「キャッシュアウト」のニーズが2012年度は

前年比37%増の8兆8711億円になると発表した。積立金の取り崩しは4年連続。

09年度に4兆円台だった取り崩し額は、10─11年度に6兆円台となり、12年度には

8兆円台にまで膨らむ。団塊世代が年金受給世代に入ってくることで、年金の支払い

総額が増加する。 GPIFが公表した「24年度計画」によると、年金積立金の管理および

運用における長期的な観点にもとづく基本ポートフォリオは、国内債券67%(かい離

許容範囲はプラスマイナス8%)、国内株式11%(同6%)、外国債券8%(同5%)、

外国株式9%(同5%)、短期資産5%となっている。

ロイター