基本給2%引き下げで労使が合意 シャープ

シャープは18日、組合員の基本給を一律2%減額することで労使合意した

ことを明らかにした。期間は5月から12月までの8カ月間。出張手当などの

日当も2013年3月末まで減額する。 シャープ労働組合(津田秋一委員長)

が18日午後に開いた中央委員会で、会社側の提案を受け入れることを決めた。

同社は12年3月期に3800億円の最終赤字に転落。会社側は経営の立て直し

には固定費の圧縮が欠かせないと判断し、3月22日に組合へ賃下げを申し入れ

ていた。 シャープは管理職の基本給を4月から一定期間5%減額するほか、

役員報酬も10~30%減らしている。組合員の賃下げとあわせ、50億円前後の

固定費引き下げにつながる見通しだ。 電機業界ではNECが組合員の賃金を

4月から9カ月間、一律4%減額することで労使が合意している。

日経速報ニュース