企業の採用意欲堅調、就活解禁
2014年卒の就職活動が解禁された1日、多くの企業が学生向けの説明会を始めた。
景況感は悪化しても企業の採用意欲は堅調。就職活動の期間が短くなったため、企業は
学生の理解を深めようと、採用手法に工夫を凝らしている。1日、リクルートキャリア
(東京・千代田)が東京都内で開いた合同企業説明会には243社が出展。2万5000人
近い学生が来場した。 出展したYKKでは、グループ全体で前年並みの200人の採用を
予定している。同社は主力のファスナーなどの事業が新興国市場でも強く、国内屈指の
グローバル企業として知られる。外国人の採用に力を入れているほか、日本の新卒採用
でも海外志向の強い学生に同社の魅力を訴える。採用サイトに若手社員を多く載せて入社
後のイメージをつかみやすくしている。 企業の採用意欲は堅調だ。新卒求人サイト
「リクナビ」の1日時点の掲載社数は7333社。昨年同日比で約1000社近く増えた。
「新卒採用の再開や採用時期を早める中小企業が多い」(岡崎仁美リクナビ編集長)
楽天も都内で合同説明会を開催し、44社が出展。学生約3000人が来場した。昨年から
12月の就活スタートとなったが、13年卒の内定率が一昨年より改善した影響で「学生は
去年より明らかにノンビリしている」と矢下茂雄・みんなの就職事業長は指摘している。
NTT東日本は前年並みの約300人の採用を検討中。学生の企業理解を深めるため、
同じ大学内のセミナーに複数回参加して認知を高める。
日本経済新聞
2012年12月2日 8:51 PM | カテゴリー:社労士