健康保険証の番号
健康保険証の番号、一人ひとつ割り当て、転職時、情報を継続管理。
厚生労働省は、健康保険証の番号を国民一人ひとりに割り当て、健康診断の情報を本人が継続して把握・管理できるシステムをつくる。新しい番号の保険証は2019年度から順次発行する予定だ。従業員の家族も新しい番号をもらえるようになる。継続して自分の診断情報をつかめるようにすることで健康への意識の向上を促し、医療費の抑制につなげる。
健康保険証の被保険者番号は基本的に世帯単位で割り振られている。加入する保険の運営者がそれぞれ番号を付けており、転職などによって加入する保険が変わると個人情報は引き継がれない仕組み。健康診断の情報も加入する保険ごとに途絶えがちなのが実情だ。
厚労省は19年度から新しい番号を記載した保険証を順次発行し、20年夏ごろからの本格運用を目指している。番号にひも付けされた健康診断の結果や病院の受診履歴を本人がインターネット上で閲覧できるようにする。
情報は診療報酬の事務を担う「社会保険診療報酬支払基金」などが一元的に管理する。将来は医療機関が患者の診療・服薬情報を共有できるようにするなど、情報の多重活用も想定している。
日本経済新聞
2017年11月30日 7:40 PM | カテゴリー:社労士