民間給与2年ぶり減、昨年409万円 [東京 社会保険労務士]

 民間企業に勤める人に2011年1年間に支給された平均給与は409万円で、前年を3万円(0・7%)下回ったことが27日、

国税庁の民間給与実態統計調査で分かった。前年は3年ぶりの増加だったが、再び減少に転じた。専門家は東日本大震災や

原発事故に伴う節電など、経済へのマイナス要因が影響したとみている。

 調査はパートや派遣労働者を含む約27万人の給与から推計した。平均給与が減る一方、源泉徴収された所得税の総額は

7兆5529億円で前年比4・2%増えた。

 国税庁は「子ども手当の導入に伴い所得税の扶養控除の一部が廃止・縮小されたため」と説明している。

 給与の内訳は給料・手当が349万7千円で同1・2%減だった一方、賞与は59万3千円で2・1%増加。

 業種別の給与では「電気・ガス・熱供給・水道業」が713万円でトップ。「金融業・保険業」が577万円、

「情報通信業」が570万円で続いた。 1年を通じて民間企業に勤めた給与所得者は4566万人(同0・3%増)でほぼ横ばい。

うち女性は前年より12万人多い1835万人で、2年連続で過去最多を更新した。給与額の人数分布をみると、300万円以下の人は

1865万人で全体の4割を占め、10年前と比べ316万人増えた。一方、1000万円以上の人は178万人で4年ぶりに増加し、

前年より格差は開いた。

 ニッセイ基礎研究所の矢嶋康次チーフエコノミストは「震災の景気への悪影響のほか、原発事故に伴う節電のため会社員の残業時間が

減少したことなどが響いた。電機産業を中心に厳しい経営状況が続いており、今後も賃金が上がる要因は少ない」としている。

日本経済新聞

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