ローソン年収3%上げ
ローソンは2013年度から、グループの20歳代後半~40歳代の正社員約3300人のほぼ全員を対象に、年収を平均3%引き上げる。
年2回の賞与で支給する形で、年収を平均で15万円増やす。子供がいる社員は手厚く支給する。働き盛りだが子供の教育費など
もかかる世代の労働意欲を高める。 ローソンの新浪剛史社長は日本経済の成長戦略を立案する政府の産業競争力会議のメンバー。
今回の施策を通じ、脱デフレに向けて所得拡大を掲げる政府の方針に呼応した面もある。 年収増の対象はローソン本体と、
「ローソンストア100」を運営する九九プラス(東京・品川)、チケット販売や音楽CDチェーン店「HMV」運営のローソン
HMVエンタテイメント(同)の3社の社員。3社の全社員(5120人)のうち20歳代後半~40歳代は約65%に当たる。 毎年5月末と
11月末に支給している賞与で、業績や査定により決まった金額に上乗せする形で支払う。6日に労働組合と合意した。詳細の仕組み
は今後詰めるが、子供の人数に応じて支給額を厚くし、子供が3人いる場合は年収が6%程度増えるようにする。 賃金水準全体を
底上げする「ベースアップ」より賞与で反映した方が制度変更が容易であるほか、世代を区切って支給しやすいという。14年度以降も
継続する方針だ。 これによる新たな支払い分は4億円程度の見込みで、内部留保を原資にする。ローソンは12年度の連結純利益が
前年度比34%増の334億円と過去最高益を更新する見込み。 政府は従業員の給与を増やした企業の法人税を減税する制度を
新たに設ける方針。
日本経済新聞
2013年2月7日 11:53 AM | カテゴリー:社労士